「起業」という言葉を最近SNSなどでも、よく目にします。このご時世、コロナ禍によって会社が倒産、それを機会に自分で身を起こす「コロナ起業」なんて言葉もあるくらいです。自分で事業を起こす「起業」成功すれば、企業に勤めている雇用者とは桁違いに収入も増え、仕事もやりがいがあるため、とても魅力的に感じることでしょう。一方、中小企業白書によると「1年で37.7%が廃業、10年後まで生き残るのはたった1割」と言われており、非常に厳しい世界であることが分かります。夢を求め、安易な気持ちで起業すると、絶対ではありませんが、廃業という選択をせねばならなくなる時期が早々に訪れる確率が高いといえます。自己紹介が遅れましたが、私は起業家となって今年で5年目になり、看板・広告・宣伝の仕事をやらせていただいております。もともとは一般企業に勤めるサラリーマンでしたが、突然、ギランバレー症候群という約10万人に1人の確率で発生する難病にかかってしまい、結果的に退職。起業も夢を追うためにという一般的な独立とは大きくかけ離れ、どちらかというと仕方なく起業という感じでした。ですが、自ら独立を決めた以上、家族を守るためにも失敗は許されず、なんとか頑張って今に至っています。いざ独立して仕事をしていく中で、サラリーマン時代とは違う様々な心境の変化が起きていることに気付き、この経験が少しでも誰かのヒントになればと思い執筆しました。起業は確かに現実的に厳しいものですが、その反面、大変やりがいがあり、思い切ってチャレンジする価値があります。私の書籍が、起業を考えている人に、少しでも参考になれば幸いです。